• 2019.3.28

    子供の頃に決まってしまう脂肪細胞の数…。でもアレで改善できる!

肥満とはBMIが25以上の状態をいいます。
肥満になる時に実際にカラダの中で何が起きているかというと、、、
脂肪細胞が肥大し、増殖しています。

「肥大」「増殖」
この単語だけでも恐ろしい…

肥満者に多い脂肪細胞とは

肥満に影響する脂肪細胞は3つあります。

白色脂肪細胞→「肥満」といえばこれ。いわば脂のかたまり。
褐色脂肪細胞→脂肪を燃焼する細胞

③は後述します

私たちが普段「脂肪」と呼んでいるもの、あるいは体重計に表示される「体脂肪率」の“脂肪”とは、ほとんどが白色脂肪細胞のことです。
にっくき、“あの”脂肪のことです。



肥満のもと「白色脂肪細胞」とは

白色脂肪細胞は過剰な中性脂肪や糖を取り込み、蓄えます。

白色脂肪細胞は球体に膨らみ、まるでイクラのような見た目をしています。
脂肪を蓄えた白色脂肪細胞は80μmほどの大きさですが、140μm近くまで肥大化します。倍に迫る勢いです。


ちなみにセルライトは肥大した脂肪細胞が皮膚の方に引っぱられたものだといわれています。

脂肪を燃やす「褐色脂肪細胞」とは

逆に褐色脂肪細胞は脂肪を燃焼します。
脂肪を燃やして熱を作り、体の中でヒーターの役割を果たしてくれるのです。

脂肪は脂肪でも、にっくき脂肪を撃退してくれる、ダイエッターにとって味方の脂肪です!

ショッキングなデータあれこれ

1.褐色脂肪細胞は加齢で減少する!

我々の味方、脂肪を燃焼してくれる褐色脂肪細胞は、残念ながら加齢によって消失していきます。
特に40歳以降はこの褐色脂肪細胞が顕著に減少することから、これが中年太りの原因になっているのではないかといわれています。

2.子供の頃に増えた脂肪細胞の数はもう減少しない!

白色脂肪細胞=脂肪の貯蔵庫は、胎児の頃から思春期にかけて増加します。そして、その期間にその人の白色脂肪細胞の数が決まります。

活動量が増えるなどの理由で一旦スリムになったとしても、それは貯蔵庫の中の脂肪がなくなったからであって、約400億個~800億個ある貯蔵庫自体は残っているので、脂肪が余るような生活をすれば、いつでもその1つ1つ脂肪を溜め込むことができます。

「3歳までに脂肪細胞の数は決まる」という噂を聞いたことがある人もいると思いますが、3歳までというのは置いておいても、確かに「数が減る」ことはないという事です。

そして「3歳まで」というのがどこから出てきたのか推測すると、3歳児健診までに1度でもカウプ指数(母子手帳に書いてあるはず)が20を超えると「肥満が改善する可能性は低い」とされるそうなので、ここからきているのかもしれません。

カウプ指数に、そんな未来を予測する意味があったなんて知らなかった。

参考:https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/44S3/0/44S3_82/_pdf
https://www.yakult.co.jp/healthist/215/img/pdf/p20_23.pdf

3.白色脂肪細胞は大人になっても増える!

上述のとおり、白色脂肪細胞は乳幼児期や思春期など限られた時期にしか増加せず、その時期に生涯の数が決定する。 、、、と考えられていました。以前まで。

ところが近年の研究で、白色脂肪細胞の中が脂肪でいっぱいになると細胞が増殖し、さらに脂肪を取り込むということが分かってきたのです!

「子供の頃に決まる」といわれていた脂肪細胞。
たしかに減ることはないけど、増えることはあるということです。

20歳前後の成人の白色脂肪細胞は約400億個なのに対して、肥満者の白色脂肪細胞は約800億個にもなると言われています。

希望の光はコレ!第3の脂肪細胞「ベージュ脂肪細胞」とは

脂肪を蓄える「白色脂肪細胞」は増えていき、
脂肪を燃焼する「褐色脂肪細胞」は加齢で減っていく。。。

お先真っ暗な情報ばかりでしたが、1つ、ポジティブな情報もあります!

それが近年明らかになってきた3つめの脂肪の存在ベージュ脂肪細胞です。

ベージュ脂肪細胞についての詳しい論文が発表されてから、医学界やダイエット業界が沸いています。

驚くべきその特徴は?

ベージュ脂肪細胞の特徴
①ベージュ脂肪細胞は白色脂肪細胞からつくられる
②脂肪を燃焼する働きがある



つまり、おデブの原因「白色脂肪細胞」は「ベージュ脂肪細胞」というやつに変身させることができるということです。大人になっても。

変身すると、脂(あぶら)を燃やしやすくなるので、痩せやすい体になるということです。

そう、うまく変身させることができれば、諦めていた中年太りから抜け出す事ができるかもしれないのです!

【いよいよ】白色脂肪細胞をベージュ脂肪細胞にする方法!

もともとある褐色脂肪細胞を活性化したり、白色脂肪細胞をベージュ化する方法はいくつか明らかになってきています。

その1つが食事です。

ベージュ化には交感神経や体温が深く関わっているとみられていますが、
そのセンサーを、食事に含まれるある成分で刺激することで、脂肪細胞のベージュ化を促すことができるということです。

では早速どんな食品や成分が良いのか見てみましょう!

DHA,EPA

DHA,EPAは青魚(いわし、さば、まぐろのトロなど)の脂に含まれる成分です。
魚を焼くと、グリルの下に溜まるあの脂です。
調理法によってはほとんど外に染み出てしまうため、刺身で食べるのが効率よく摂取できると言われています。ただ、刺身を毎日十分な量を摂るのは難しいことから、サプリメントで摂るのもおすすめです。

イマークS 10本お試しセット(初回限定 送料無料)


カテキン

緑茶に含まれる成分です。カテキンは糖化(老化)も予防するといわれているので、中年以降は特に積極的に摂りたい成分です。
一般的には、カテキンなどのお茶の成分は最後の一滴に凝縮されていると聞くので、少し意識して煎れるといいですね。
ただしカフェインが含まれますので、あまりの過剰摂取は気をつけるようにしてください。

*******************************************
その他にも、とうがらし、黒胡椒、しょうが、にんにく、わさび、たまねぎ、からし、シナモン、ミントなどの刺激のある食品が、脂肪細胞のベージュ化を促すと考えられています。ぜひ意識して取り入れてみましょう!

さいごに

大人になっても「脂肪を燃やす脂肪」は増やせる、ということが分かってきました。
中年太りしてしまっても、まだまだ諦めないでいきましょう。

ただし、最初の方で
「白色脂肪細胞は、過剰な中性脂肪や糖を取り込み、蓄えます。」
と書いたように、中性脂肪や糖が余らないような生活をすることも、とても大切です。

食事で摂った脂肪や糖が、なぜ余ってしまうのか?というと摂取>消費 だからです。
「食べ過ぎない」ことと「活動量を増やしてエネルギーを消費する」ことでこの状態は改善することができます。

というわけで、中年太りをしてしまったあなた!(筆者も含む!)
「DHA、カテキンの摂取」と「食べ過ぎない」「活動量を増やす」を意識しつつ若い頃の体型を目指して過ごしましょう。

食事の脂肪が気になっている方にはこれがおすすめ
アットコスメでも高評価!



イージータブレットターミナリア
食事の脂肪の吸収を抑え、食後の中性脂肪の上昇を抑える機能性表示食品です。