• 2018.1.15

    赤ちゃんの頃に動物園に行くと免疫力はUPする!|大人にも有効?

最近、周りを見渡せばアレルギーをもっている人だらけですよね。
アレルギーとは、過剰に免役が反応してしまう免役異常のことです。

そんな中、赤ちゃんの頃に動物園に行くとアレルギー体質になりにくいという説があるのをご存知ですか???


赤ちゃんが動物園に行くとアレルギーになりにくいワケとは

アレルギーになる原因に関しては様々な説があり研究が進められているところですが、2008年頃から動物の糞便との関連がわかってきました。

動物の糞便の中に含まれるエンドトキシンという物質が免役形成に大きく関わる、ということがミュンヘン大学の研究で判明したのです。

また、農家の子供はそれ以外の子供に比べて花粉症の割合が1/3、喘息の割合が1/4と、かなり少ないこともわかっています。

アレルギー発症には、エンドトキシンが気道に侵入することによって発現するA20という分子が関係しています。


つまり! 体内に入ったエンドトキシンが、アレルゲンを取り込みにくくするということなんです。

目に見えないものの、エンドトキシンは家畜小屋や動物園の空気中に大量に含まれています
さらに衣服にくっついて部屋まで運ばれるので、常にエンドトキシンが身近にある環境が作られます。

また草食動物の糞の方がいいらしいです。

「昔はアレルギーなんてなかった」

なんてよく聞きますが、昔は野生動物の糞がもっと身近に転がっていましたよね。
「コンクリート化したからアレルギーが増えた」といわれるのには、このエンドトキシンも絡んでいるようですよ。

やはり快適な社会そのものがアレルギー環境を作り出しているということなんですね…


定期的に少量、がポイント


ただ、エンドトキシンは大量に取り込まれると発熱やショックなどの症状が起こりやすい物質です。
動物の糞便の中にはそれ以外にも避けるべき細菌が色々潜んでいます。

なので、あくまで自然の空気中に含まれるエンドトキシンを自然に取り入れることが重要です!

また、1回では効果は弱いので頻繁に通うこともポイントのようです。


「動物園で免役UP」は大人にも有効?


人の免疫形成は生後1年ほどの間に行われることが分かっています。

0歳時の環境がその人の体質を決定するともいわれているんです。

なので残念ながら、動物園効果は大人にはあまり効かないだろうと思われます…

ただ! その続きがあります。

体内には免役をコントロールする細胞が存在し、この免役バランスを整えることがアレルギー改善につながるということも分かっているんです!


大人でも希望はある!


アレルギーなどの発症に関わる免疫細胞の多くは腸内にあります。

つまり、腸内環境を整えると免役力がUPするということなんです。

「アレルギーの8~9割は腸で決まる」ともいわれているんです!


アレルギー改善・免疫力UPには乳酸菌


アレルギーに強い腸内環境を作るために注目されているのが乳酸菌です。

乳酸菌は免役力と密接に関わるNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化する働きをもっています。

また、乳酸菌は花粉症などのアレルギー以外に、インフルエンザやノロなどにも有効ということが様々な研究で分かってきています。


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まとめ

赤ちゃんの頃には動物の糞が、それ以降は腸内環境が、アレルギーや免疫に大きく関わっています。
それ以外に、免疫にはストレスも大きく関わっていたりと現代社会で起こるべくして起こっているのがアレルギーの増加現象です。
ただ、それに伴って研究もさかんに行われ、商品開発の分野でもめまぐるしい進歩を遂げています。新しい情報をより早くキャッチして、アレルギーやウィルスに負けない体づくりをしたいものですね!