世界が認める長寿国、日本!
平均寿命が延びた理由の1つは「日本食」だと考えられています。

ただ、この50年でその日本食は大きく様変わりして、欧米化や嗜好品の増加が顕著になり、平行して生活習慣病の発症率も増加しています。

それにブレーキをかけつつあるのが近代食。
健康志向は高まり低炭水化物食(ローカーボ)やたんぱく質強化、食物繊維やポリフェノールが第6、第7の栄養素に加わるなどの変化も見られます。
日本人の寿命はこれから一体どうなっていくのでしょう?

ここで一旦、平均寿命を延ばした「日本食」とはどういうものだったのかを振り返ってみることにしましょう。

取り入れた方がいいのは…1975年頃の日本食!

世界が認めるヘルシーフード、日本食。
その中でも1975年頃の食事が健康によさそうだ、という研究結果があります。

1975年の日本食ってどんな?

再現したのがこちらだそう。

まずパッとみて思うのは魚が多いですね。
夜は、おかずは全部魚で全体の食事量も控えめです。
そして副菜が小皿にちょっとずつ。

生野菜があまりなく彩りが少ないのと、1度に食べる果物の量が多いのが
現代人の私には気になりますが、やっぱりとてもヘルシーです。

このサンプルを作ったのは東北大学の研究チーム。
1975年の日本食の特徴を、過去の研究結果をもとに明確にしたそうです。

その特長は下記のとおり示されています。

1975年型日本食の特徴

多様性

いろいろな食材を少しずつ食べ、主菜と副菜と合わせて3品以上

調理法

「煮る」「蒸す」「生」を優先し、次いで「茹でる」「焼く」があり、「揚げる」「炒める」は控えめに

食材

大豆製品や魚介類、野菜(漬物を含む)、果物、海藻、きのこ、緑茶を積極的に摂取し、卵、乳製品、肉も適度に(食べ過ぎない程度に)摂取

調味料

「だし」や発酵系調味料(酢、醤油、味噌、酒、みりん)を上手く活用し、砂糖や塩の摂取量を抑える

形式

一汁三菜[主食(米)、汁物、主菜、副菜×2]を基本としていろいろなものを摂取

これに比べると現代は、肉や揚げ物、嗜好品(お菓子や市販飲料など)の摂取量が多いかと思います。
あとは小麦粉。今はおいしいパン屋さんも多いですし、コンビニには菓子パンや総菜パンが並び、パスタやラーメンを食べる人も多いですね。
加工品も現代にはあふれています。

「手間ひまかけて手作りする」こと自体が現代人には薄れているのは間違いありません。

1975年型日本食を食べるとどうなるか

東北大学は「現代食と1975年型食事を比べた場合、健康にどう違いが出るのか」を研究しています。

軽度肥満者(BMI 24~30)を現代食グループと1975年型日本食グループに分けて、1日3食、28日間摂取してもらったところ、下記の結果が出た。

BMI、体重の減少
悪玉コレステロールの減少
ヘモグロビン A1c(糖尿病の指標)減少
腹囲が減少傾向
善玉コレステロールの増加

研究者らは、1975年型日本食は過体重の人の脂質代謝に効果があり、肥満や糖尿病などの代謝関連障害の発症リスクを減らす可能性があると述べている。


ダイエット、健康両方にメリットがあるみたい!

1975年型日本食 × 現代の知識

1975年型日本食のメリットは分かりましたが、その後も “体にいいこと”が色々分かってきています。

例えばほんの一部ですが、

塩分はもちろん、糖質も摂りすぎてはダメ
食物繊維、ポリフェノールは積極的に摂るべき(第6、第7の栄養素に加わっている)
たんぱく質が重要
腸内環境を整えることが大切

など。
食生活以外ではタバコが健康に多大な影響を与えることが有名になりました。

それら現代の考えを取り入れつつ、1975年型日本食を意識してみるのが、よさそうな気がします。

現代人に圧倒的に足りないのは魚!?

みなさんは魚食べていますか?

肉には肉のアミノ酸バランスがあり、肉を食べるようになったのも長寿の一因だと考えられていますが、
魚には、肉がもっていない大きなメリットがあります。

普段、あまり魚を食べてないなという方は要注意。

再掲しますが、1975年型日本食の特徴に下記の一文があります。

大豆製品や魚介類、野菜(漬物を含む)、果物、海藻、きのこ、緑茶を積極的に摂取し、卵、乳製品、肉も適度に(食べ過ぎない程度に)摂取。



たんぱく質は「魚を中心に、肉や乳製品、卵を食べる」

ここが1975年型日本食の特に大きな特徴ではないでしょうか。

魚の何がいいのか

魚には超重要な成分が含まれています。

それは「長生きの秘訣」ともいわれるDHA・EPAです。

DHA・EPAって?

DHA・EPAは青魚に多く含まれています。

三大栄養素は炭水化物・たんぱく質・脂質といわれる通り、脂質は人間で生きるうえでとても重要になりますが、身体に良い脂質と、悪い脂質があります。

その良い脂質の1つがDHA・EPAに含まれるオメガ3脂肪酸になります。

DHA・EPAの効果

サラサラ効果、中性脂肪やコレステロール値を下げる効果があるため、病気予防に役立ちます。
他にも抗炎症&抗アレルギー効果、精神安定効果、眼精疲労抑制効果、肌の潤い効果などが期待できます。

そして脳には「関門」があります。大切な脳の細胞を有害物質から守るバリアーのためです。
DHAはこの関門を通ることができる希少な物質の1つであり、記憶力や集中力にも影響することが分かっています。

また、

日本人の子供が欧米人の子供に比べて聡明なのは、魚を食べる食習慣が起因しているかもしれない—つまり日本人の母乳中のDHA含有量が、欧米人に比べて多いことが知性に関係している

と唱えた研究者がいます。

そのためか、今や、赤ちゃん用粉ミルクや子供の成長応援サプリには、当たり前のようにDHA・EPAが配合されています。

DHA・EPAは毎日摂るべき

DHAやEPAは毎日摂ることでより効果を発揮します。
1975年型日本食でもおかずは魚が中心ですよね。

ただ魚を毎日摂るのは、なかなか難しいことから、今はサプリメントでの摂取がおすすめされています。


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「まごわやさしい」も覚えておこう

和食にちなんだこんな言葉があります。
◇「ま」は、豆類。
◇「ご」は、ゴマ類。
◇「わ」は、わかめなど海藻類。
◇「や」は、野菜類。
◇「さ」は、魚(魚介類)。
◇「し」は、しいたけなどきのこ類。
◇「い」は、いも類。

健康にいい和食の食材の頭文字を、覚えやすく語呂合わせにしたものです。
なんの食材を買おうかなぁと迷った時に、思い出せるといいですね!

それからこうしてみると、和食の食材って植物性のものばかりです。

意識しなくても動物性のものは体に入ると思うので、
植物性の食材を増やすことを意識するのもよさそうですね。

昔は魚と豆類から、たんぱく質の多くを補っていました。


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昔のいいところと、今のいいところを生かして、健康的な食生活を心がけましょう!