「乳酸飲料」「ヨーグルトドリンク」などと呼ばれる商品がここ数年で急に増えましたね。
でも、どの商品にどんな効果があるのかきちんとご存知ですか?

実はパッケージは似ていても、含まれている成分の性質は全く違うのでそれぞれに異なる効果をもっているんです。

そこで乳酸飲料に含まれる成分にどんな効果があるのかをご紹介したいと思います。


1073R-1株 乳酸菌



●インフルエンザ、風邪などの感染症予防
●NK細胞の活性化
●免疫力UP


●R-1

「インフルエンザといえばR-1」というのはだいぶ浸透しているのではないでしょうか。たくさんの研究により実証されているので、効果への期待度も高いです。


OLL2716株 乳酸菌


●ピロリ菌除去
●胃の粘膜を修復


●LG21

R-1と並んで売られていることが多いので、同じような効果だと思っている方も多いのでは? 実はR-1とはまったく違う効果をもっているんです。胃がんが心配な方や胃が弱い方におすすめです。


ラクトフェリン


●ノロウィルス胃腸炎の発症抑制
●ロタウィルス胃腸炎の症状の軽減
●内臓脂肪低減効果
●胃ピロリ菌の抑制
●風邪の発症予防
●歯周病・口臭の改善
●大腸菌O157の抑制
●NK細胞の活性化
●免疫力UP


●ラクトフェリン ドリンクヨーグルト

●カラダを強くするのむヨーグルト

ラクトフェリンって一体なに?と思っている方も多いかもしれませんが、ラクトフェリンは乳酸菌ではなく、たんぱく質の一種です。ノロウィルスや内臓脂肪などに対して効果があることが分かってきています。


ビフィズス菌 BB536


●整腸作用
●O157などの病原菌やウイルス感染の予防
●アレルギー予防
●潰瘍性大腸炎の緩和


●カラダ強くするのむヨーグルト

●ビヒダスのむヨーグルト

紛らわしいのですが、ビフィズス菌は乳酸菌ではありません。できれば両方摂った方がいいですね。効果もビフィズス菌ならではのものとなっています。


シールド乳酸菌


●免役力UP
●インフルエンザ症状の軽減


●カラダ強くするのむヨーグルト

あまり聞き慣れない乳酸菌かもしれませんが、冬におすすめです。


ガセリ菌SP株 乳酸菌


●内臓脂肪低減効果
●インフルエンザ予防
●NK細胞の活性化
●免疫力UP


●ガセリ菌SP株ヨーグルト

名前を知っていても効果は分からないという方が多いのではないでしょうか。なかなかすごい菌ですね。


PA-3乳酸菌


●痛風の予防と改善


●PA-3乳酸菌

プリン体に対して効果があるといわれています。指摘された方はぜひお試しください。


L-92乳酸菌


●アレルギー症状の緩和
●インフルエンザの予防・症状の軽減
●NK細胞の活性
●免疫力UP


●守る働く乳酸菌

特に花粉症などのアレルギーを持っている方におすすめです。タブレットなども販売されています。


LB81乳酸菌


●腸内フローラの改善
●便秘の緩和


●ブルガリアのむヨーグルト

便秘の方を対象にした試験で成果がみられています。お腹がどんよりする方は試してみるとよさそうです。


カルピス酸乳


●抗腫瘍
●免疫力UP
●血圧降下作用
●美肌効果


●カルピス

●アミールS

100年前から同じ菌を継ぎ足しながら作られているカルピスです。美肌にも効果があったんですね。子供だけでなく、大人にもおすすめです。


ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株 乳酸菌


●NK細胞の活性
●免疫力UP
●整腸作用
●腸内フローラの改善
●高血圧の予防
●乳がん・膀胱がん・大腸がんの発症リスク低減
●花粉症、アレルギー症状の緩和
●A型インフルエンザ緩和(動物実験レベル)


●ヤクルト

ヤクルトは優秀なんだ、と大人になってから気づいた方も多いのではないでしょうか。また他の乳酸飲料に比べるとコスパがいいです。


ラクトバチルス・カゼイ・NY1301株 乳酸菌


●腸内フローラの改善
●整腸作用


●ピルクル

スーパーなどでは大抵ヤクルトと並んで売られていて、「ヤクルトより安いから」という理由だけでピルクルを選んでいる方も多いはず。同じL.カゼイ菌でも、判明している効果は大きく違います。値段に左右されず目的に合った方を選んだ方がよさそう。


さいごに

それぞれの研究は、摂取量や期間など条件のもと行われていますし、まだまだ途中段階のものもあります。しかし、それぞれの含有成分にすばらしい効果がありそうなことや商品によって期待できる効果が全く違うことなどがお分かりいただけましたでしょうか。

また、知っていてほしいのは、1本飲んだだけでは効果は出ないということ。特に乳酸菌は最低でも1~2週間飲み続けた方が効果が分かると言われています。
それでも効果を感じられない場合は、自分の腸に合っていない可能性があるので、別な商品を試してみるのもおすすめです。

いずれにせよ、どうせ飲むなら自分の目的に合った商品を選びたいものです。ぜひ参考にしてみてください!