人生100年時代が迫っている近年、どうせなら若々しく長生きしたいですよね。
でも、誰のチカラも借りずに過ごせる80歳以上はやっぱりまだまだ少ない現状。

現に、平均寿命は男性80.98歳、女性87.14歳なのに対して、健康寿命※は男性72.14歳、女性は74.79歳となっています。

単純に比較すると、

男性は8.84年間、女性は12.35年間も健康上の理由で日常生活が制限される、ということになります！(2016年時点)

つまり、特に女性は10年以上も、いわば“健康ではない状態”で、介護などをされながら余生を過ごしているということ。

でも、死ぬまで誰の手も借りずに過ごしたい！

そう思うのは私だけではないはず・・・！

そんなあなたに知ってほしいのが、地中海食とテロメアです。

※健康上の理由で日常生活が制限されることなく過ごせる寿命

地中海食は老化を防ぐ

老化を防ぐとして注目されているのが地中海食です。

中でもとりわけ注目されているのがテロメアの長さへの影響です。

こんなことが2014年、米ハーバード大学の研究者らによって報告されています。

テロメアが、健康寿命に大きく関係するんですね！

テロメアとは

たとえば皮膚のテロメアが短くなると、コラーゲンの分泌して皮膚にハリを作る、という仕事をしなくなります。　そうして、どんどんお肌はたるんでいきます。

また、たばこの量が多いと、喉や肺の細胞のテロメアが短くなり、肺がんなどの原因になります。
東京都健康長寿医療センターの研究者は、「40代以降の、がんの主な原因がテロメアの減少にある」とも言っています。

つまり、テロメアの長さを保てば、いつまでも美肌で若々しく、病気にならない体になれるというわけです！

テロメアが短い人の傾向

テロメアが短くなる原因は下記のとおりです。

上記のように、心理的ストレスを受け続けることでもテロメアは短くなります。

また5～6時間の睡眠と7時間以上の睡眠では、後者のテロメアの方が長いことが分かっています。

運動についても、過去10年間、運動習慣のある人は、そうでない人と比べてテロメアが長いそうです。

テロメアを長くするには

前項の「原因」になるべく生活を見直すとともに、下記が大切とされています。

そして、テロメアを伸ばす食生活として注目されているのが、地中海食です！

地中海食とは？

地中海食とは、イタリア料理、スペイン料理、ギリシア料理など地中海沿岸諸国の伝統的な食事のことをいいます。
日本でも健康寿命が長い県は、地中海食に近い食生活をしている家庭が多いそうです。

昔、アメリカが肥満の人を減らすために指標とした図があり、これが地中海食を知るためにとても分かりやすいのでご紹介しますね。

図には載っていませんが、乳製品（ヨーグルトや伝統的なチーズ）は、週に2～3度の部分に含まれます。

またワインやブドウに含まれるレスベラトロールはテロメアを伸ばします。ただし、過度の飲酒は逆にテロメアを短くするので要注意！

低糖質食と地中海食、どっちがいいの？

低糖質食と地中海食で体重変化を比較したところ、

ということで中／長期的に見ると、「同じくらい」なんだそう。
短期的に糖質制限して痩せた後は、地中海食を取り入れるのもよさそうです！

最強の長寿食は和食式地中海食

地中海食のメリットはよくお分かりいただけたかと思いますが、我らが和食の健康効果も負けていませんよね！

緑茶に含まれるカテキンも老化の原因となる糖化を遅らせると言われていますし、納豆や味噌などの日本の発酵食品も、健康と美容のためには毎日摂りたいところ。

そこでおすすめなのが地中海式和食です。

上記のピラミッドの頻度をマネしつつ、和食の食材で体に良いものも取り入れるようにしましょう。

あくまで頻度は「地中海式」を守るようにし、生の野菜や果物も摂りましょう。
油はエキストラヴァージンオリーブオイルや亜麻仁油にするのがおすすめです。

まとめ

おさらいしましょう！
お肌のハリを保ったり、健康寿命を長くするテロメアを長くしたい人におすすめなのは、

・週に２～3度の有酸素運動
・7時間以上の質のよい睡眠
・リラックス
・人とのつながり
・正しい食生活（和食式地中海食がおすすめ）

です。
ストレス社会や核家族化など、なかなか難しい部分もあるかと思いますが、それを補うための方法も今はたくさんあります。上手に取り入れて元気なお年寄り目指しましょう～♪